群馬県みなかみ町の情緒ある温泉街から、日本三大岩場の一つである谷川岳・一ノ倉沢へと駆け上がる全長9.4km、獲得標高403mのヒルクライムルートです。明治時代に「清水越新道」として開削された歴史を持つ国道291号をたどるこの道は、現在も沿道に当時の石垣が残り、山岳文化と歴史の息吹を感じさせます。序盤は水上駅周辺のSL転車台広場や名物の焼きカレー、スイーツを楽しめるカフェ、湯檜曽温泉街の足湯「ゆびその湯」など立ち寄りスポットが充実しており、ライド前後の補給や散策にも事欠きません。温泉街を抜けて標高を上げていくと周囲は深いブナの原生林に包まれ、登山指導センター下から終点の一ノ倉沢出合までの約3km区間は通年でマイカー規制が敷かれた特別な空間となります。一般車両の往来や排気ガスがない完全舗装の道では、木漏れ日の中で野鳥のさえずりや沢のせせらぎ、天然の湧水「ブナのしずく」の涼を感じながら、静寂のペダリングを堪能できます。森を抜けて一ノ倉沢出合に到達した瞬間、視界いっぱいにそびえ立つ大岩壁と万年雪が織りなす圧倒的な山岳パノラマが眼前に迫り、登りの疲れを吹き飛ばすほどの感動を味わえます。