長野県佐久市の岩村田から立科町の芦田へと抜ける約15.8kmの旧中山道は、塩名田宿、八幡宿、望月宿、間の宿である茂田井宿、そして芦田宿という五つの宿場町を順に繋ぐ歴史情緒あふれるルートです。幹線道路から一歩旧道へ入ると車通りはぐっと減り、浅間山などの雄大な山並みを遠望する開放的な田園風景の中を静かに走ることができます。佐久平から千曲川沿いの塩名田宿付近まで緩やかに下って最低標高地点を迎えたのち、立科町の芦田宿へ向けて穏やかな登り基調へと転じる変化に富んだ地形も魅力です。
沿道には江戸時代の面影を色濃く残す街並みが連続し、ペダルを漕ぎながらタイムスリップしたかのような旅情を味わえます。本陣跡や船繋ぎ石が残る塩名田宿、重要文化財の社殿と茅葺きの随神門が佇む八幡神社を擁する八幡宿を過ぎ、望月宿から茂田井宿へと進むと、伝統的な旅籠建築や白壁の土蔵、古い酒蔵が連なる美しい景観が現れます。道中には名物の川魚料理店や濃厚なくるみたれ蕎麦を味わえる「そば処 富田」、古民家喫茶の「YUSHI CAFE」や人気のベーカリー「the OK bread & pizza」など魅力的な立ち寄り先も点在しており、歴史散策と信州グルメを兼ねた贅沢なライドが楽しめます。