長野県を代表する山岳絶景ルート、ビーナスラインを白樺湖から扉峠へと駆け抜ける本格的なサイクリングコースです。標高1400m台の白樺湖周辺からスタートし、序盤から緑豊かな山肌を縫うようにヒルクライムが始まります。3.9km付近の短いトンネルを抜けて高度を上げていくと、5.4km地点でルート最高標高である1802mの車山高原周辺に到達します。ここから見渡す遮るもののない広大な草原と、遠方に連なる山脈のダイナミックなパノラマは、厳しい登りを越えたサイクリストだけが味わえる最高のご褒美です。
最高地点を過ぎた後は、霧ヶ峰などの開放的な高原地帯や針葉樹林を抜ける、適度なアップダウンを交えたワインディングロードが続きます。沿線には「車山展望テラス」や、絶好の休憩スポットである「コロボックルヒュッテ」、「霧ヶ峰富士見台」など、見事な眺望を楽しめるポイントが点在しており、走るたびに違った表情を見せる大自然を満喫できます。白樺湖や蓼科山、八ヶ岳連峰を望みながらのライドは、まさに天空を走るような圧倒的な爽快感があります。
標高が高いため、快適に走れるのはゴールデンウィークから10月下旬頃までに限られます。特に7月は沿線にニッコウキスゲなどの黄色い花が咲き誇り、8月は下界の暑さを逃れる避暑ライドとして絶大な人気を誇ります。ただし、ハイシーズンはオートバイや観光の乗用車で交通量が多くなるため、ブラインドコーナーでの対向車やすれ違いには十分な注意が必要です。また、標高1800mの山岳地帯では天候が急変しやすく、夏場でも肌寒く感じることがあるため、ウインドブレーカーなどの防寒着や雨天対策を必ず用意して挑んでください。