長野県を代表する絶景サイクリングスポット、諏訪湖畔を巡る一周ルート、通称「スワイチ」。諏訪市、下諏訪町、岡谷市にまたがる1周約16キロの道のりは、標高差がわずか17メートルと驚くほど平坦です。新たに整備されたサイクリングロードは車道としっかりと分離されている区間が多く、初心者やファミリー層からベテランまで、誰もが交通ストレスを感じることなく安心してペダルを回せます。湖の形状に沿った緩やかなカーブが続き、常に穏やかな湖面と遠くに連なる山々を望む開放感あふれるライドが楽しめます。
四季折々の豊かな表情もこのルートの大きな魅力です。春には湖岸に満開の桜並木が現れ、夏には青々とした並木道と湖上から吹き抜ける涼やかな風が火照った体を優しく冷ましてくれます。秋には澄み渡る空気の中で色づく街路樹を眺めながらのサイクリングが格別です。また、ルート周辺には諏訪大社や高島城といった歴史的名所、千人風呂で知られる重要文化財の片倉館など見どころが尽きません。無料で利用できる足湯や、湖を望むおしゃれなカフェも点在しており、景色や文化を味わいながらのんびりと休憩を挟む極上のポタリングに最適です。
快適なコースですが、いくつか気をつけるべきポイントもあります。ルートの大半は綺麗なアスファルト舗装ですが、一部の直線区間では経年劣化による縦方向のひび割れが見られるため、細いタイヤのロードバイクは路面変化に注意が必要です。また、ウォーキングを楽しむ歩行者も多いため、ルート全体が「スローエリア」として時速15km以下での走行が推奨されています。駐車場周辺や公道との交差点では車の出入りに十分注意しましょう。街灯が少ない区間が多く、夜間は対向車のハイビームで視界が奪われる危険があるため、日没後の走行は絶対に避けてください。