埼玉県東部の久喜市・栗橋から羽生、行田、深谷を経て本庄市まで、大河・利根川の堤防沿いを結ぶ約53kmのロングフラットルートです。全線を通して獲得標高は約81mと極めて平坦で、信号や車通りを気にせずマイペースに巡航できる自転車道が続きます。視界を遮るもののない広大な河川敷と関東平野の大きな空が広がり、晴れた日には秩父連峰や赤城山、榛名山、さらには富士山まで見渡せる360度の大パノラマが最大の魅力です。春には菜の花や桜並木が堤防を彩り、冬から春先にかけて本庄側から栗橋方面へ川を下れば、名物の強い北西風を背に受けて驚くほど軽快な追い風クルージングを楽しめます。
道中には大河ならではのユニークな見どころや立ち寄りスポットが点在しています。圧倒的なスケールを誇る可動堰の利根大堰や、青空へグライダーが飛び立つ妻沼滑空場と羽生スカイスポーツ公園の開放的な風景は、このルートならではの旅情を感じさせてくれます。さらに、公道として自転車ごと無料で乗船できる歴史的な赤岩渡船や、国宝の彫刻建築を擁する妻沼聖天山歓喜院、起点付近の栗橋関所跡など、流域の歴史と文化に触れる寄り道も充実しています。中間地点の「道の駅 はにゅう」は堤防から直接アクセスでき、名物のいがまんじゅうなどで手軽にエネルギー補給ができる心強い拠点となります。