奥日光の赤沼から小田代原を経て、中禅寺湖西岸の千手ヶ浜へと抜ける全長8.6kmのルートです。この道の最大の魅力は、自然保護のため一般車両の乗り入れが全面禁止されている点にあります。低公害バスなどの限られた車両を除けば自転車と歩行者しか入ることができず、車の騒音や追い越しに気を取られることなく、滑らかなアスファルトの上で野鳥のさえずりと風の音だけを聴きながら走る贅沢な時間を味わえます。標高1,270mから1,435mの高地に位置する沿線には、ラムサール条約湿地に登録され「貴婦人」と呼ばれる一本の白樺が佇む小田代原や、ミズナラの巨木と澄んだ水辺が神秘的な西ノ湖など見どころが点在します。赤沼から千手ヶ浜へ向かう場合は弓張峠を越えて全体的に下り基調となり、終点の千手ヶ浜に出ると、視界が一気に開けて中禅寺湖と男体山が織りなす別格の絶景が迎えてくれます。初夏のクリンソウや新緑、真夏の涼風を感じる避暑ライド、そして秋の草紅葉や鮮やかな黄葉まで、季節ごとに息をのむような風景に出会える奥日光屈指の名道です。