群馬県前橋市の赤城南麓から標高約1,500mの山頂部へと、14.8kmで一気に約1,000mを駆け上がる大胡赤城線。定番の県道4号(表赤城)に対し、静寂の中でストイックに登坂へ没頭できる玄人向けの「裏赤城」として親しまれています。最大の特徴は、ツール・ド・フランスの名峰ラルプ・デュエズの4倍以上にも及ぶ、90箇所以上の連続するカーブです。コーナーごとに番号標識が掲げられており、深い森の中で番号を一つずつ数えながら高度を稼いでいく独特の達成感を味わえます。
赤城山山頂へ向かう登りでは、序盤に春の名所「赤城南面千本桜」や樹齢数百年の赤松が並ぶ参道を通過し、平安時代以前からの歴史を持つ三夜沢赤城神社へと至ります。周辺には天然酵母パンの「ルヴァンの森」や手打ちそばの「すみや庵」、冷たい湧き水でボトルを満たせる「延命猿水」などが点在し、登坂前の補給や安全祈願に最適です。中腹に湧く国定忠治ゆかりの秘湯・赤城温泉郷を過ぎると道幅は1〜1.5車線へと狭まり、交通量の極めて少ない静かな九十九折が終盤まで続きます。山岳区間には自販機や商店が一切ないため、三夜沢赤城神社周辺までに水分と補給食を確保して挑みましょう。