湯河原温泉から箱根の外輪山へと駆け上がる「椿ライン(県道75号湯河原箱根仙石原線)」は、全長約22km・獲得標高約980mを誇る神奈川県屈指の山岳ルートです。沿道を彩る約4,000〜5,000本のツバキがその名の由来で、『頭文字D』の舞台としても知られる連続するヘアピンカーブが山肌を縫うように続きます。全体を通して平均勾配は5〜6%前後と一定のリズムを刻みやすく、「Mt.富士ヒルクライム」を見据えたロングクライムの練習コースとしても高い人気を集めています。起点の湯河原温泉街には、豆乳スープや豆腐スイーツで補給できる「湯河原十二庵」や「万葉公園」、涼やかな「不動滝」など登坂前の立ち寄りに好適なスポットが点在しています。温泉街を抜けて深い山林のスイッチバックへ入ると、中腹には石仏が並ぶ史跡「しとどの窟」があり、さらに標高を上げると「椿台」から相模湾や真鶴半島を見渡す爽快なパノラマが開けます。標高1,000mに迫る山頂付近で尾根道へ出ると、ゴール地点の「大観山展望台」から芦ノ湖と富士山を一望する絶景が迎えてくれます。併設の「アネスト岩田 スカイラウンジ」にはサイクルラックや飲食店が整い、下山前の防寒準備や休憩に最適です。なお、温泉街から大観山までの山岳区間には自販機や売店がないため事前の補給が必須であり、下り方向では長い急坂とブラインドコーナーが連続するため確実な減速が求められます。