富士吉田市の新倉地区と富士河口湖町の旧御坂道を結ぶ林道西川新倉線は、深い森の静寂と日本屈指の富士山ビューを堪能できる全長13.9km、獲得標高614mの山岳ワインディングルートです。全線舗装されており、観光繁忙期でも一般車の通行が極めて少なく、静かな環境でライドに集中できます。山梨県の「百坂やまなし」にも選定されているこの道は、新倉側から登る場合、木立の中を一定のペースで高度を上げやすく、中間地点付近で標高1407mの最高地点に達します。道中に点在する第一展望・第二展望などのビュースポットからは、眼下に広がる河口湖と雄大な富士山のパノラマが一望でき、登坂の疲れを吹き飛ばす圧倒的な絶景が待っています。
新倉側の麓には五重塔(忠霊塔)で知られる新倉山浅間公園や歴史ある新倉富士浅間神社が鎮座し、周辺にはライド前後のエネルギー補給に最適なカフェも充実しています。最高地点を越えて御坂峠方面へと向かう西川側の区間は、切り立った岩肌とつづら折りのカーブが連続する変化に富んだコースとなり、終点では太宰治が滞在して『富嶽百景』を執筆した「天下茶屋」近くの旧道へと合流します。残雪の富士山と新緑のコントラストが美しい初夏、深い木陰が涼をもたらす盛夏、そして山肌が鮮やかに染まる秋の紅葉シーズンまで、四季折々の自然美と文豪ゆかりの歴史ロマンを存分に味わえる1本です。