山梨県北杜市の里山を駆け上がる県道23号(通称・増富ラジウムライン)は、南アルプスや秩父山系の大パノラマを堪能できる隠れた快走ルートです。河岸段丘の上に広がる開放的な田園風景の中を、道路が美しいうねりを描きながら緩やかに高度を上げていきます。約9.8kmで340mほどを登る2〜5%程度の穏やかな勾配に加え、交通量が極めて少なく序盤から中盤にかけては綺麗な舗装が続くため、澄んだ空気と雄大な山岳展望を味わいながら自分のペースで心地よくペダルを回せます。
標高が上がるにつれて景色は穏やかな水田から山林や伝統的な集落へと移り変わり、山梨ならではの濃密な里山情緒が深まっていきます。沿道には石積みが美しい「漆戸の棚田」や縄文時代の「梅之木遺跡」、樹齢800年を超える「根古屋神社の大ケヤキ」など、思わず足を止めたくなる歴史や文化のスポットが点在しています。地元食材を味わえるカフェやマルシェも道中にあり、武田信玄の隠し湯として知られる増富温泉郷や瑞牆山方面へと続くアプローチとして、グルメと絶景を織り交ぜた充実のライドが楽しめます。