静岡県島田市に位置する「金谷阪本線」は、日本一の大茶園として知られる牧之原台地の最東端を走る約6.3kmの農道ルートです。明治維新後に幕臣たちが刀を鍬に持ち替えて開拓したという歴史を持つこの地では、永遠に続くかのような広大な茶畑の中を駆け抜けることができます。特に新茶の時期となる春には、台地一面が鮮やかな萌黄色に染まり、茶工場から漂う爽やかなお茶の香りに包まれながらのサイクリングが楽しめます。ルート沿いにある「牧之原公園」からは、美しい茶畑とともに富士山や島田の街並みを一望でき、絶好のビュースポットとなっています。
コースは標高85mから195mにかけての緩やかなアップダウンが続く中級者向けの道です。金谷冨士見町から南の吉田町方面へと向かう登り基調のルートでは、緑豊かな山間の空気を感じながら着実にペダルを踏み込む達成感を味わえます。逆に吉田町方面から北上して下る場合は、視界に広がるのどかな田園風景を楽しみながら、爽快に風を切って走ることができるでしょう。全線にわたって路面状態は非常に良好で交通量も少なく、鳥のさえずりをBGMに静かで快適なライドを満喫できます。ただし、ルート上に直接の自動販売機や給水ポイントは少ないため、事前の準備は必須です。ライドの前後には、お茶の文化に触れられる「ふじのくに茶の都ミュージアム」に立ち寄るのもおすすめです。